薄明
ごじょうさとる×ふしぐろめぐみ
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山なし落ちなしむっつりさん
本当に山なし落ちなし意味なし
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猫はクッションや人のお腹を前足でふみふみと揉んでこねることがある。スマートフォンで「猫 ふみふみ」で調べると、その行動の意味はリラックスしているだとか、愛情表現だとか、安心であるとか出てくる。なるほどなぁ、と画面をスクロールしながら一人でうんうんと僕は頷いた。
ということは、恵がいましているこれはリラックス、愛情表現、安心、そのどれなのだろうか。
「…恵、なんで今日はそこを揉んでるのかな?」
恵はちょくちょく猫のふみふみみたいなことをする。僕の身体で、だ。すすすっと僕の横に座ったかと思えば二の腕をマッサージするようにむにむにと揉んでくる時もあるし、布団の中で邪険にするんでもなく僕の胸をぐいぐいと手のひらで押してくるときもある。何を考えているのか分からない顔で、無心で人の身体の感触を堪能するのだ。好きな子との性的なものを含まない温い触れ合いは心地よかったし、小動物に懐かれてるみたいで悪い気もしなかった。だから可愛いなぁと今までは放置していたのだが。
「なんか、触り心地よくて」
「じゃあ自分の触ればいいじゃん」
「俺が変態みたいじゃないですか」
「変態だよ!」
ソファで明日の任務資料を見ている僕の横にやってきたかと思えば、恵はおもむろに人の股ぐらに手を伸ばしてきた。そして文庫本を片手に僕の油断しきっていた大事な部分、竿じゃなくて袋の方をふにふにと揉んできたのだ。急所を掴まれて驚かない男はいない。びくりと身体を跳ねさせたのは仕方ないことだ。が、そんな驚いている僕を気にすることなく恵は読書のお供に僕の大事なところの感触を楽しむもんだから、普段なら何も言わずに放置している恵のふみふみに口を挟んだ。その回答がこれだ。
「腕とか胸は好きなだけ揉んでいいからさ、そこはやめてもらっていい?」
好きな子に触れられて嫌な人間はいない。だが流石に場所が悪すぎる。僕だって一応まだまだ元気な一人の男なのだ。そんな意図が一切ないのは触り方で分かっていても、ついつい恵が触っているところの上、要するに竿の部分が元気になりそうになる。僕自身にそんな気は一切なくても、困ったことに身体は単純だ。
僕の困った声にやっと顔を上げた恵が、ちょっと考える顔をしてから再び視線を本に戻した。僕の顔は少し熱を持っている。気付いたのなら手を離してほしいんだけどな。
「勃ちそうなら萎えること考えたらいいんじゃないですか」
「恵が触るのやめればいいじゃん」
「今日はここの気分なんですよ」
「いや、ほんとに勘弁して…」
快感を与えるでもない、本当に感触を味わうだけの手つき。はぁ、と深く息を吐き出して煩悩を追い払う僕はなんて健気なのか。やろうと思えば恵の手を撥ね除けるなんて簡単なのにそれをしないのだから。この健気はまたの名を惚れた弱み、とも言う。
もう資料に目を通すのはやめて、ソファに凭れる。目を閉じると余計に触れられている感覚が鮮明になるから天井の隅っこを見つめた。萎えることってなんだ。急に言われると案外浮かばないもので、萎えることを見つける前に天井に穴が開きそうだった。
「じゃあほら、俺に抱かれるの想像したらどうですか。嫌でしょ」
「え?いや別に」
段々険しくなっていく僕の顔に見かねたのか、恵が助け船を出してきた。しかし僕は恵が思っているほど今のポジションに強い拘りはないのだ。初めての時に二人してお尻を綺麗にしてきて、ベッドの上でえっ?て顔をしたのも既に懐かしい記憶。恵も男の子だからやっぱ突っ込みたいものだろうと準備してきたら本人にはそんな気は一切なくて、僕に抱かれるつもりしかなかったことに再びえっ?て目を丸くしたのも同じく懐かしい記憶。そこから今日までポジションに変化はないが、恵が望むのなら僕はいつだってお尻を捧げるつもりだ。好きな子が僕の身体で気持ちよくなってくれるのなら形は何であれ大歓迎。よって、恵の提案は残念ながら単純で素直な僕の下半身を鎮めてはくれない。
「………」
ちら、と恵の顔を見ると目をまん丸にしてこちらを見つめていた。思ってもみませんでした、と顔に書いてある。
「てかなに、恵は僕が抱いてって言ったら萎えるの?」
「……たぶん、萎える」
想像したのか、眉間に皺を寄せた恵はぽそりと零した。自ら進んで抱いてくださいなんて言う気は無いが、それでもちょっと傷付いたんだけど。ていうかどんだけ僕に抱かれたかったんだ当時の恵は。なんなら今の恵も。このむっつりさんめ。
「…まぁだからね?今の僕は何されても元気になっちゃうの。ほら、手ぇ止めなさい」
しかし結局のところ僕は恵に甘い。この身体ひとつで恵にリラックスタイムと安心を与えられて、そのついでに愛情を感じられる。今回に限って場所が悪いだけで、役得なのだ。
「ふふ、なんか変態みたいですね、五条さん」
「恵が言うんじゃないよ」
人の股ぐらのどこがそんなに魅惑の触り心地なのか。楽しそうなむっつりさんの鼻をぎゅっと摘んだ。
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2025.03.03 20:45:31
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本当に山なし落ちなし意味なし
猫はクッションや人のお腹を前足でふみふみと揉んでこねることがある。スマートフォンで「猫 ふみふみ」で調べると、その行動の意味はリラックスしているだとか、愛情表現だとか、安心であるとか出てくる。なるほどなぁ、と画面をスクロールしながら一人でうんうんと僕は頷いた。
ということは、恵がいましているこれはリラックス、愛情表現、安心、そのどれなのだろうか。
「…恵、なんで今日はそこを揉んでるのかな?」
恵はちょくちょく猫のふみふみみたいなことをする。僕の身体で、だ。すすすっと僕の横に座ったかと思えば二の腕をマッサージするようにむにむにと揉んでくる時もあるし、布団の中で邪険にするんでもなく僕の胸をぐいぐいと手のひらで押してくるときもある。何を考えているのか分からない顔で、無心で人の身体の感触を堪能するのだ。好きな子との性的なものを含まない温い触れ合いは心地よかったし、小動物に懐かれてるみたいで悪い気もしなかった。だから可愛いなぁと今までは放置していたのだが。
「なんか、触り心地よくて」
「じゃあ自分の触ればいいじゃん」
「俺が変態みたいじゃないですか」
「変態だよ!」
ソファで明日の任務資料を見ている僕の横にやってきたかと思えば、恵はおもむろに人の股ぐらに手を伸ばしてきた。そして文庫本を片手に僕の油断しきっていた大事な部分、竿じゃなくて袋の方をふにふにと揉んできたのだ。急所を掴まれて驚かない男はいない。びくりと身体を跳ねさせたのは仕方ないことだ。が、そんな驚いている僕を気にすることなく恵は読書のお供に僕の大事なところの感触を楽しむもんだから、普段なら何も言わずに放置している恵のふみふみに口を挟んだ。その回答がこれだ。
「腕とか胸は好きなだけ揉んでいいからさ、そこはやめてもらっていい?」
好きな子に触れられて嫌な人間はいない。だが流石に場所が悪すぎる。僕だって一応まだまだ元気な一人の男なのだ。そんな意図が一切ないのは触り方で分かっていても、ついつい恵が触っているところの上、要するに竿の部分が元気になりそうになる。僕自身にそんな気は一切なくても、困ったことに身体は単純だ。
僕の困った声にやっと顔を上げた恵が、ちょっと考える顔をしてから再び視線を本に戻した。僕の顔は少し熱を持っている。気付いたのなら手を離してほしいんだけどな。
「勃ちそうなら萎えること考えたらいいんじゃないですか」
「恵が触るのやめればいいじゃん」
「今日はここの気分なんですよ」
「いや、ほんとに勘弁して…」
快感を与えるでもない、本当に感触を味わうだけの手つき。はぁ、と深く息を吐き出して煩悩を追い払う僕はなんて健気なのか。やろうと思えば恵の手を撥ね除けるなんて簡単なのにそれをしないのだから。この健気はまたの名を惚れた弱み、とも言う。
もう資料に目を通すのはやめて、ソファに凭れる。目を閉じると余計に触れられている感覚が鮮明になるから天井の隅っこを見つめた。萎えることってなんだ。急に言われると案外浮かばないもので、萎えることを見つける前に天井に穴が開きそうだった。
「じゃあほら、俺に抱かれるの想像したらどうですか。嫌でしょ」
「え?いや別に」
段々険しくなっていく僕の顔に見かねたのか、恵が助け船を出してきた。しかし僕は恵が思っているほど今のポジションに強い拘りはないのだ。初めての時に二人してお尻を綺麗にしてきて、ベッドの上でえっ?て顔をしたのも既に懐かしい記憶。恵も男の子だからやっぱ突っ込みたいものだろうと準備してきたら本人にはそんな気は一切なくて、僕に抱かれるつもりしかなかったことに再びえっ?て目を丸くしたのも同じく懐かしい記憶。そこから今日までポジションに変化はないが、恵が望むのなら僕はいつだってお尻を捧げるつもりだ。好きな子が僕の身体で気持ちよくなってくれるのなら形は何であれ大歓迎。よって、恵の提案は残念ながら単純で素直な僕の下半身を鎮めてはくれない。
「………」
ちら、と恵の顔を見ると目をまん丸にしてこちらを見つめていた。思ってもみませんでした、と顔に書いてある。
「てかなに、恵は僕が抱いてって言ったら萎えるの?」
「……たぶん、萎える」
想像したのか、眉間に皺を寄せた恵はぽそりと零した。自ら進んで抱いてくださいなんて言う気は無いが、それでもちょっと傷付いたんだけど。ていうかどんだけ僕に抱かれたかったんだ当時の恵は。なんなら今の恵も。このむっつりさんめ。
「…まぁだからね?今の僕は何されても元気になっちゃうの。ほら、手ぇ止めなさい」
しかし結局のところ僕は恵に甘い。この身体ひとつで恵にリラックスタイムと安心を与えられて、そのついでに愛情を感じられる。今回に限って場所が悪いだけで、役得なのだ。
「ふふ、なんか変態みたいですね、五条さん」
「恵が言うんじゃないよ」
人の股ぐらのどこがそんなに魅惑の触り心地なのか。楽しそうなむっつりさんの鼻をぎゅっと摘んだ。
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