薄明

ごじょうさとる×ふしぐろめぐみ
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ひっつき虫in夏

「恵って意外と子供体温だよね」
 間延びした声で言った五条は伏黒の腰に回した腕に力を込めた。何もしなくても汗が滲む7月の気温の中で、いくら元々体温が低い人だとはいえこうも密着されては暑くて仕方ない。ぴたりと五条とシャツ越しに触れている伏黒の背中がじっとりと汗ばんでいく。
「暑んいんで離れてください」
「人肌恋しいもん」
「冬に言ってくださいよ」
 冬なら良いんだ!と声を弾ませた五条はこれ幸いとばかりに伏黒を丸ごと抱え込むように足まで使って強く抱きしめる。すっぽりと五条の身体の内に収まってしまった身体はもう腕すら動かすのも面倒な程で、溜息を吐き出してから伏黒はどうにか読んでいた本に栞を挟んで閉じた。
「触れ合うってやっぱいいねぇ」
 開けた窓から吹き込むぬるい風ではもう足りない程に、隙間なく張り付いた背中と胸は2人分の汗でシャツの色を濃くしていた。

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