薄明

ごじょうさとる×ふしぐろめぐみ
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隣がいない夜
教師寮があると思ってた頃に書いたやつ

「俺の部屋に来るの、珍しいですね」
「今夜は隣がいないから」
 言われてみればそういうものか。五条の言葉に深く考えることなく伏黒はベッドに背中を預けた。スプリングの軋む音が静かな夜によく響く。見慣れた天井と、見慣れた顔、慣れてきた夜。今夜は満月なのか差し込む月明かりが五条の顔を照らした。
 基本的に伏黒が呼ばれて五条の部屋に行くことが多い。生徒寮と職員寮は分かれているからそう何度も行きたくはないのだが、伏黒の部屋のベッドじゃ狭いと駄々を捏ねるのだから仕方ない。つくづく伏黒は五条に甘いのだ。
「それとね、」
 シーツに背中を預けた伏黒の頬を撫でながら五条が言う。真っ白な睫毛で縁取られた目を細めて、その青い瞳に伏黒を映した五条はベッド脇に置いてあるサイドチェストを指さした。
「恵の部屋にゴムとローションあんの、興奮する。悪いことしてるみたいで」
 だからたまに確認したくなるんだよね。頬に滑らせていた手を、指先は触れさせたまま伏黒の腕、そこを辿り手のひらまで流す。辿り着いた手を取り、ベッドから伏黒の手だけを落とす。
「ほら、恵が手を伸ばして。取ってよ」

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