薄明

ごじょうさとる×ふしぐろめぐみ
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うなじ
制服の下に着てるのがバンドカラーシャツって気付く前に書いたやつ

「…なに、見てんすか」
「見てないよ」
 見てるじゃないですか、と溜息を吐き出して伏黒はちらりと五条を見た。上目でこちらを見る伏黒は気付いていない。五条にしか見えていないから当然といえば当然なのだけど、伏黒のこういう鈍さが有難いと五条は笑みを深くした。
「まぁ強いて言うなら…ここ?」
 着ている制服の胸元を掴んで少し引っ張る。広い襟の下、そこから見える肌着の隙間。上から覗き込むことでしか見えないそこには真新しい歯型があった。
「っ、み、見てるじゃないですか…!」
 五条の手を払い除けた伏黒は隠すように自身の襟元を掴んだ。そのまま睨まれるが、耳の縁は赤い。そんな顔をしていたらこれから合流する虎杖と釘崎に何を言われるか分かったものでは無いが、敢えてそれは言わない。
「だって見えるし」
「だからって見ないでください…もし2人に気付かれたらどうするんですか…」
「上からじゃないと見えないし平気でしょ」
「だからって寝てる間に付けるのやめてください…何回言ったか分からないですけど」
 1度寝たらなかなか起きない伏黒は五条が歯型やらキスマークやら何やらを付けても起きない。擽ったくはあるのか嫌がるように寝返りはうつが、それでも起きない。色々と心配にはなるくらいに。
 そんな伏黒が必死に隠している制服の下にはこの歯型以外にも色々と付けられているのだが、実は伏黒が気付けていない場所が一つだけある。
「起きない恵が悪いんじゃん。噛まれたら流石に起きてよ」
「そもそも寝てる人間に噛みつかないでください」
 相変わらず視線は厳しいままだが、五条を見上げた伏黒の首の後ろ、項の下の方にもまた真新しい歯型がある。少し襟を下げたら見えるような際どい位置で、でも伏黒より背が高い五条にしか見えない位置。
「ま、次はちゃんと起きれるように頑張りましょうってことでさ」
 五条が先程見ていたのは胸元ではなくこの項だったのだが、可愛く怒っている伏黒は当然知らない。

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