薄明

ごじょうさとる×ふしぐろめぐみ
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「今夜はもう寝てしまおう」
柊英です


「ふふ、めずらし」
 風呂を上がって自室へと戻ってみれば柊羽が英知のベッドに腰掛けていた。好きに入っていいよ、とは言ってあるけれど時折柊羽がこうして部屋にいるのを見る度に少し不思議な気持ちになる。量販店で買った平凡な家具で形作られたこの部屋に、柊羽の姿がちょっとミスマッチなのだ。いつかこの光景に慣れる日が来るのだろうか、なんて。
「勝手に上がってすまない。…少しだけ、疲れてしまって」
「今日は…あぁ、簡単な番宣がいくつかだったよね」
「…なかなか上手くいかないな」
 隣に腰掛けた英知に、はぁと大きく息を吐いた柊羽が眉尻を下げて笑う。日々頑張ってくれている柊羽は、今日も自分たちを売り込もうとしてくれたのだ。自身の名前が大きすぎてなかなか上手くいかない、きっとその歯痒さもあって今日はちょっとお疲れなのだろう。
「しゅーう」
「っわ、」
 首に掛けていたタオルで柊羽の頭を包み、そのままタオルを使って顔を引き寄せる。タオルで狭まった視界の中で、目を丸くしている柊羽の顔が良く見えた。ほんのりシャンプーの香りがするタオルに包まれながら軽くキスを落としてやれば、柊羽の耳がうっすらと色付いていくのが分かる。きっと英知も同じようなものなのだろうけれど。
「俺から柊羽にしてあげられるのはこのくらいだけど、今日も明日もいつも、お仕事お疲れ様」

 
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