薄明
ごじょうさとる×ふしぐろめぐみ
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えろくはないが最中
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最近よく齧られる。呼び出した玉犬やら脱兎やら、はたまた蛾蟇にではなく、五条によく齧られるのだ。こと最近の気に入りは伏黒の頬らしく、泊まった日の朝鏡を見るとうっすらと歯型が付いていることがある。いくら1度寝たらなかなか起きないとはいえ、寝ている間に人の頬を齧るものではないと何度言ってもやめやしない。これが起きて朝の支度をしていれば消える程度に薄いものだから、変なところだけ器用なものだった。
「寝てる間に齧るなって言いましたよね?」
「だってほら、可愛い子は齧れって言うじゃん?」
「言いませんけど」
今日も起きて洗面台に行けば頬にうっすらと歯型が見えて、一足先に起きてキッチンに立つ五条に言えばさも当たり前のように返される。可愛い子に旅はさせても、頬は齧らない。
「んー…でも恵って可愛くて美味しそうなんだもん」
見上げる伏黒の頬に手が伸ばされて、そのままキスをするような自然な流れで消えかかっていた歯型と同じ場所に軽く歯を立てられる。痛くもない甘噛みをされるのにもすっかり慣れてしまった。頬に歯型が残っている度に一応注意はするが、効果があるとはもう思っていない。形だけでも言わないと調子に乗りそうだから、一応言っているのだ。
「可愛いと美味しそうってことですか」
「そんな感じかなぁ?」
一頻り人の頬を楽しんでから宥めるようにキスを落とすものだから、いつもそこで伏黒の厳重注意は終わってしまうのだった。
__
「っん……」
「苦しくない?」
「だい、じょうぶです」
息を吐き出して身体の力を抜く。何度も身体を重ねて自然と慣れてはきたが、それでも胎内に収める一番最初の瞬間は少しだけ苦しい。最初が入れば後はすんなりいくのだけど。
この瞬間だけ眉間に小さな皺が寄ってしまうが、それを五条が人差し指で伸ばしてくるのが案外嫌いではなかった。もう少し自分本位に動いたっていいのに、伏黒が落ち着くのを待ってくれているのだと知っているから。浅く呼吸を繰り返して、まだそれなりに思考がはっきりしている頭で目の前にある五条の顔を見る。伏黒に覆い被さるようにしている五条の額には少し汗が滲んでいて、首元が赤い。本当はさっさと全部収めてしまいたいのに、それを我慢しているのを隠すように余裕な顔をしている。目の奥じゃ早く、なんてせがんでいるのに。
「…めぐみ?」
まだ腕を動かす力があるうちに五条の顔を引き寄せて鼻先に歯を立てる。いつも伏黒にしてくるように軽く、けれど歯型くらいは残せるように。近すぎてぼやけるものの、五条が目を丸くしているのは分かった。ぱっと口を離せば、綺麗な鼻筋に不格好な歯型がいて、ちょっと間抜けだ。ちょっと間抜けで、可愛らしい。
「め、めぐみ?」
「可愛くて食べちゃいたい、って、こういうことですね」
伏黒の為に我慢して、気遣ってくれて、でもその実あまり必死さを隠しきれていない。そういうところが可愛いのだと伝えれば伏黒の胸元に五条の頭が降ってくる。ぐりぐりと頭を押し付けられて、髪が擽ったい。
「も〜〜……そういうこと言うのやめてよ…恵が可愛すぎて出る」
そのあんまりにも情けない声に可愛いと言えば、仕返しとばかりに頬を齧られた。
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2023.09.08 21:18:01
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えろくはないが最中
最近よく齧られる。呼び出した玉犬やら脱兎やら、はたまた蛾蟇にではなく、五条によく齧られるのだ。こと最近の気に入りは伏黒の頬らしく、泊まった日の朝鏡を見るとうっすらと歯型が付いていることがある。いくら1度寝たらなかなか起きないとはいえ、寝ている間に人の頬を齧るものではないと何度言ってもやめやしない。これが起きて朝の支度をしていれば消える程度に薄いものだから、変なところだけ器用なものだった。
「寝てる間に齧るなって言いましたよね?」
「だってほら、可愛い子は齧れって言うじゃん?」
「言いませんけど」
今日も起きて洗面台に行けば頬にうっすらと歯型が見えて、一足先に起きてキッチンに立つ五条に言えばさも当たり前のように返される。可愛い子に旅はさせても、頬は齧らない。
「んー…でも恵って可愛くて美味しそうなんだもん」
見上げる伏黒の頬に手が伸ばされて、そのままキスをするような自然な流れで消えかかっていた歯型と同じ場所に軽く歯を立てられる。痛くもない甘噛みをされるのにもすっかり慣れてしまった。頬に歯型が残っている度に一応注意はするが、効果があるとはもう思っていない。形だけでも言わないと調子に乗りそうだから、一応言っているのだ。
「可愛いと美味しそうってことですか」
「そんな感じかなぁ?」
一頻り人の頬を楽しんでから宥めるようにキスを落とすものだから、いつもそこで伏黒の厳重注意は終わってしまうのだった。
__
「っん……」
「苦しくない?」
「だい、じょうぶです」
息を吐き出して身体の力を抜く。何度も身体を重ねて自然と慣れてはきたが、それでも胎内に収める一番最初の瞬間は少しだけ苦しい。最初が入れば後はすんなりいくのだけど。
この瞬間だけ眉間に小さな皺が寄ってしまうが、それを五条が人差し指で伸ばしてくるのが案外嫌いではなかった。もう少し自分本位に動いたっていいのに、伏黒が落ち着くのを待ってくれているのだと知っているから。浅く呼吸を繰り返して、まだそれなりに思考がはっきりしている頭で目の前にある五条の顔を見る。伏黒に覆い被さるようにしている五条の額には少し汗が滲んでいて、首元が赤い。本当はさっさと全部収めてしまいたいのに、それを我慢しているのを隠すように余裕な顔をしている。目の奥じゃ早く、なんてせがんでいるのに。
「…めぐみ?」
まだ腕を動かす力があるうちに五条の顔を引き寄せて鼻先に歯を立てる。いつも伏黒にしてくるように軽く、けれど歯型くらいは残せるように。近すぎてぼやけるものの、五条が目を丸くしているのは分かった。ぱっと口を離せば、綺麗な鼻筋に不格好な歯型がいて、ちょっと間抜けだ。ちょっと間抜けで、可愛らしい。
「め、めぐみ?」
「可愛くて食べちゃいたい、って、こういうことですね」
伏黒の為に我慢して、気遣ってくれて、でもその実あまり必死さを隠しきれていない。そういうところが可愛いのだと伝えれば伏黒の胸元に五条の頭が降ってくる。ぐりぐりと頭を押し付けられて、髪が擽ったい。
「も〜〜……そういうこと言うのやめてよ…恵が可愛すぎて出る」
そのあんまりにも情けない声に可愛いと言えば、仕返しとばかりに頬を齧られた。
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